【読書まとめ】サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい/三戸 政和
読書要約の依頼をいただき、まとめさせてもらいました☺︎
《内容紹介》
飲食店開業や起業を夢見るサラリーマンは大勢いる。だが、その先には「地獄」が待っている──。
飲食・宿泊業の廃業率は20%で全業種トップ、日本で起業して10年後に残っている会社はわずか5%
それより、会社を買って社長になろう。国内企業の約66%が後継者難。株式1円で買える好業績優良中小企業もゴロゴロ
キャリアを生かして社長として活躍、最後は売り抜ける。人生を変える明るい資本家講座!
「会社を買う」=事業承継です。 by三戸 政和
社会の長寿命化により人生100年時代と言われ、60歳以後も現役で働く可能性が高まっている時だからこそ「一つのライフプラン」として提唱してくれている一冊。
今築いてる資産(縁や経験、資金)を生かし更なる資産を生み出す方法論と情報を実際の経験ベースに教えてくれている。
必要なのは行動、調査、既存スキル活用、リスク管理、最後に個人M&A(企業買収)をする業界・会社への情熱だ!
▷老後の生活が心配な人
▷社長になりたい人
▷資本家になり充実した人生を送りたい人
「人生100年時代」は資本家に
会社という「箱」を自分個人で所有しているかどうか
箱さえ持っていれば貸したり売ったりすることで大きな利益を上げることが可能になる。
「箱」は自分の店舗を含めた土地、もしくは人が集まる(売上があがる)店舗のこと
中小企業の事業承継はお金だけではない
「ハート」が大事
会社を売る側は「どんな人がマネジメントしていくか」に高い関心がある
経営者の高齢化が進み「大廃業時代」を迎える
これから10年間がピーク
だからこそリスクを取れるか、実際に行動に起こせるかがターニングポイントになってくる
どうやって老後資産を築くか
自分の専門知識を生かせる中小企業を、見つけ個人でM&Aをして、経営を引き継ぐこと
つまり「会社を買う」こと
長寿化で各世代の現役期間が延びることによって下流老人・老後破産の道を辿る人が出てくる可能性が大きくなっているんだって
起業とは?飲食業界に手を出すな
起業とは、会社を作ることではない
起業とは事業を作ること
世の中にまだない商品やサービスを創造・販売・浸透させていきながら軌道に乗せていくのは並大抵のことじゃない
設立した瞬間から出血(お金の支出)が始まる
起業した後になにより重要なことはとにかく早く売上をあげて、小さくてもいいので早急に事業を回すこと
ゼロイチ起業には「向き不向きがある」
何もないところから新しい事業を生みだし成長させていくには、生半可な経験や体力や知性・人間力や勤勉さでは、とても太刀打ちできない。
創業者、経営者に必要なものは、飽くなき事業への情熱、再起を図れる軍資金、そして健康な体。この3つと思っている。
そして人生何が起こるかわからないので、何が起きても楽しむというのが大事と思う。
ドリコム代表取締役社長 内藤裕紀
日本の飲食業界は参入しやすいレッドオーシャン
それでもやるなら押さえておきたい4つのポイント
①これまで培ってきた知識・経験がほぼそのまま生かせる
②他に比べて明確な優位性がある
③最初から多数の顧客がついている
④初年度から黒字が確実
より良い店ができるためには「健全な競争」が必要
そのための相応の体力(健康・精神・資金など)が無ければ過剰競争で磨耗し倒れてしまう可能性大
個人M&A(企業買収)のすすめ
起業だけが選択肢じゃない
これまでは資本家になるには〝ゼロからイチ〟で事業を起こす「ゼロイチ起業」しかなかった。
だが現在は「個人M&A」が可能な環境が整ってきている。
個人M&Aが実現可能になった2つのポイント
①情報開示
→M&A仲介業者が増えネット上に情報が出るようになった。
②在籍企業のマネジメントモデルの活用
→企業に勤めているサラリーマンだからこそ〝勝利のマネジメントモデル〟を既に学べている強みがある。
数字は企業の診断書
BS(賃借対照表)、PL(損益計算書)で様々な数字を読むことで企業の健康状態を診断できる。
中小企業を買うことの大きなメリット
勘所の分かる業界で経営に関わる全てをそのまま引き継ぐことができる点
そして企業ポテンシャルは高くても経営のやり方がよくないだけで業績が悪い中小企業は意外とある
当たり前の改善を実直に行う
それだけで意外と中小企業の経営は革新されてしまうもの。
外からやってくる新社長(あなた)などの「外部の風」が入ることにも意味がある
買う会社の中身を見極める
見も知らぬ会社の買収には当然リスクを伴う。
会社を買う場合は本当にその会社が営業している事業内容が申告している通りなのか入念に調査し見極めること
中小企業の中には社長しか知らない「ブラックボックス」の部分があることが普通。だからこそキチンと調べ上げないとね
一定期間、買収候補先企業で役員として働いてみる
デューデリジェンス(企業調査、価値の査定)と引継ぎを行える
現社長が在職し責任を取ってくれている間に改革を断行できる
※入社前に決めておくこと※
・利益水準と連動した買収金額の決定
・「重大な問題が起きた時に約束を破棄できる」などの法的拘束力を考慮した書き入れ
安全性を重視するなら
営業利益2%の会社を買う
10年経営し8%にするだけでも大きなキャピタルゲイン(売買差益)を得られる。
今は会社を「無担保無保証」で買える
日本商工会議所と一般社団法人全国銀行協会によって「経営者保証に関するガイドライン」が策定されている
また中小企業の事業承継を促進するための「経営承継円滑化法」も施工されている
危ない会社、悪質仲介業者は存在する
また、経営することがどれだけ大変かは想像するとおり。
企業経営にはリスクがある。
しかし「何もしないでいること」も人生を危機に晒す1つのリスク
引退年齢70〜80歳時代の社長戦略
自分のキャリアを生かす
資本家になることで、労働の対価では得られない金銭的メリットを享受する
人生100年時代の老後から自由になる
この3つを同時に実現する方法こそ
「会社を買って社長になること」
会社を買うことが今後の人生の選択肢の1つである
万人に向いていなくとも、これを多くの方に知ってもらい実践に移していって欲しいと願っています。
あなたのそうしたチャレンジが日本でどんどん潰れようとしている優良な中小企業を救うとにもつながるのですから
おわりに
本書では様々な投資案件に携わった経験知をベースに各所に研究機関の調査データを盛り込まれている。
更に中小企業買収後の改善ポイントや「売りに出してる会社ってそもそもどうなの?」といった疑問点にも答えてくれている。
具体的戦略を考えたい・考えている人は特に5章に注目して読んでみてほしい。
読了後3時間以内に出来るベイビーステップ(小さな一歩)を踏み出そう!
書籍情報
目次
序章 「人生100年時代」は資本家になりなさい
第1章 だから、起業はやめておきなさい
第2章 飲食店経営に手を出したら「地獄」が待っている
第3章 中小企業を個人買収せよ
第4章 100万の中小企業が後継社長を探している!
第5章 「大廃業時代」はサラリーマンの大チャンス
「もっと読んでみたい、詳しく知りたい!」そう思ったら↓
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著者紹介
三戸 政和
株式会社日本創生投資代表取締役CEO。1978年兵庫県生まれ。同志社大学卒業後、2005年ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)入社。ベンチャーキャピタリストとして日本やシンガポール、インドのファンドを担当し、ベンチャー投資や投資先にてM&A戦略、株式公開支援などを行う。2011年兵庫県議会議員に当選し、行政改革を推進。2014年地元の加古川市長選挙に出馬するも落選。2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行っている。また、事業再生支援を行う株式会社中小事業活性の代表取締役副社長を務め、コンサルティング業務も行っている。